BINDのIPv4/IPv6プロトコル指定
概要
BINDのIPv4/IPv6プロトコル指定方法を記載します。
今回はIPv4のみ有効にする方法となります。
指定するためにはパラメータ「listen-on」「listen-on-v6」の設定を変更する必要があります。
デフォルト設定ではIPv4/IPv6ともに許可していますが、起動環境でIPv6を無効にしている場合はIPv4のみ有効と設定しなければなりません。
環境
OS | RHEL7.5 |
DNS | bind-9.9.4-61.el7.x86_64 |
構築の流れ
- 設定ファイルの編集(/etc/named.conf)
- サービス再起動
設定方法
[1] 設定ファイルの編集(/etc/named.conf)
いずれかの設定値に変更して保存します。
今回は例として、デフォルト設定からIPv4のみ許可に変更します。
・デフォルト設定(IPv4/IPv6ともに許可)
listen-on port 53 { 127.0.0.1; };
listen-on-v6 port 53 { ::1; };
※特に変更していない場合は上記設定になっています。
・IPv4のみ許可
listen-on port 53 { 127.0.0.1; };
//listen-on-v6 port 53 { ::1; };
※コメントアウト、もしくは行を削除する。
・IPv6のみ許可
//listen-on port 53 { 127.0.0.1; };
listen-on-v6 port 53 { ::1; };
※コメントアウト、もしくは行を削除する。
[2] サービス再起動
- LISTEN状況確認
# ss -natu | grep :53
tcp LISTEN 0 10 127.0.0.1:53 *:*
tcp LISTEN 0 10 ::1:53 :::*
※1行目がIPv4の53番ポート、2行目がIPv6の53番ポートがLISTEN状態なことを示しています。
- サービス再起動
# systemctl restart named-chroot
- LISTEN状況確認
# ss -natu | grep :53
tcp LISTEN 0 10 127.0.0.1:53 *:*
IPv4のみLISTENされていることが確認できます。
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