DovecotのIPv4/IPv6プロトコル指定
概要
DovecotのIPv4/IPv6プロトコル指定方法を記載します。
今回はIPv4のみ有効にする方法となります。
指定するためにはパラメータ「listen」の設定値を変更する必要があります。
デフォルト設定では「*, ::」(IPv4/IPv6許可)ですが、起動環境でIPv6を無効にしている場合はIPv4のみ有効と設定しなければなりません。
環境
OS | RHEL7.5 |
MRA | dovecot-2.2.10-8.el7.x86_64 |
構築の流れ
- 設定ファイルの編集(/etc/dovecot/dovecot.conf)
- サービス再起動
設定方法
[1] 設定ファイルの編集(/etc/dovecot/dovecot.conf)
いずれかの設定値に変更して保存します。
今回は例として、デフォルト設定からIPv4のみ許可に変更します。
・デフォルト設定(IPv4/IPv6ともに許可)
//listen = *, ::
※設定ファイルにはコメントアウトで記載されていますが、明示的に制限されない場合は「*, ::」がデフォルト値となります。
・IPv4のみ許可
listen = *
・IPv6のみ許可
listen = ::
[2] サービス再起動
- プロトコル確認
LISTEN状LISTEN状況を確認するために必要な、現在利用可能なプロトコルを確認します。
何も変更してない場合は下記が出力されます。
# doveconf protocols
protocols = imap pop3 lmtp
- LISTEN状況確認
IMAP、POP3、LMTPいずれでも確認可能ですが、例としてIMAP(143番ポート)を確認します。
# ss -natu | grep :143
tcp LISTEN 0 100 *:143 *:*
tcp LISTEN 0 100 :::143 :::*
1行目がIPv4の143番ポート、2行目がIPv6の143番ポートがLISTEN状態なことを示しています。
- サービス再起動
# systemctl restart dovecot
- LISTEN状況確認
# ss -natu | grep :143
tcp LISTEN 0 100 *:143 *:*
IPv4のみLISTENされていることが確認出来ます。
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