Open Source Eyewear「Monocle」

昨今、製品カタログや某モンスターをボールで捕まえて戦わせるスマホゲームなどで利用されており、一般にも浸透しつつある拡張現実、いわゆるAR（Augmented Reality）ですが、現在OSSとして提供されているものがあるのはご存知でしょうか。
その名も「Monocle」です。眼鏡の片側にクリップで装着して利用するARデバイスであり、名前の通りモノクルのような見た目をしています。

こちらは2022年9月頃より発表されたもので

• 640x400 OLEDディスプレイ
• 5MPカメラ
• マイクロフォン
• Bluetooth5.2
• 70mAhの内臓バッテリー
• タッチセンサー

などを搭載しています。なにより注目して欲しいのがMicroPythonがベースとなっているOSで、こちらがOSSとして提供されているというところです。

ハードウェア自体は公式ホームページより購入という形となっていますが、自分の思うような機能を盛り込み、遊ぶことができるという点が筆者にはとても魅力的に感じています。
価格も349ドル（約4万7500円）とこういったデバイスにしては手に入れやすい価格で提供されており、スマホと連携用のアプリがAppStoreやGooglePlayからダウンロードすることが可能です。
このような形で提供されているのは、「当時は高価でかさばるようなデバイスばかりであり、シンプルで低コストのオープンソースハードウェアがあればどのような発展が見られるだろうか」といった開発者の思いからこのプロジェクトが発足したことからきているようで、まさに「AR用のRaspberry Pi」のようなものとなっています。

現在は発表されて間もないということもあり、視界のズームや画像のキャプチャなどの機能がテストされているくらいですが、ゆくゆくは多種多様な機能が開発され、それこそジョークのような機能も開発されるかもしれません。筆者としては某少年漫画で出てくる機械のように、人の戦闘能力を測れる機能なんかが開発されることを期待しています。
今回取り上げたARもそうですが、AIやIoTなどといった子供のころに憧れたSF的な技術に近いものが徐々に生活にも取り入れられ発展を続けております。筆者もIT技術者の一員として貢献できるよう精進したいものです。

※本記事は弊社保守サポートサービスに加入された方向けの情報配信メルマガ「OSSサポートサービスメールマガジン」から転記しております。

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